○戯論遊戯○

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■越境する作家 近藤聡乃『電車かもしれない』&『てんとう虫のおとむらい』


YouTube - たま~電車かもしれない


YouTube - Ladybirds' Requiem digest version


 私が近藤聡乃のアニメーション『電車かもしれない』を初めて観たのは、5、6年ぐらい前のことだったろうか。巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の「トラウマになったアニメ、漫画、写真」スレッドで紹介されていたのが、きっかけだったと思う。1回観て、もうそのアニメーションの魅力の虜になってしまった。たまの楽曲「電車かもしれない」と近藤が描く少女たちの映像は、相乗効果で一種の音楽映像ドラッグとなっており、私はまんまとその中毒者になりおおせた。そのおかげで、私はその当時から現在に至るまで、(バンド自体は解散してしまっているけれど)たまと近藤聡乃のファンである。

 近藤聡乃は、アニメーション作家であると同時にマンガ家でもある。彼女は、大学在籍中にアックス新人賞の奨励賞を受賞しており(『電車かもしれない』を制作したのも大学在籍中!)、今まで彼女が描いたマンガは書籍のかたちとしては2冊出版されている(『はこにわ虫』『いつものはなし』)。アニメーションとは一味違った彼女の世界が垣間みれ、彼女が持つ才能の多彩さには驚かされる。
 
 個人でアニメーションを作りながらも、マンガを描く作家であるだけでも珍しいのに、彼女のホームグラウンドは現代美術家で、絵画もやるのだ。マンガやアニメーションのような否応なく単純な線で描かざるを得ない制限がない分、彼女の持つ凄みが遺憾なく発揮されている。是非とも、アニメーション作家としての近藤聡乃、マンガ家としての近藤聡乃と同様に美術家としての近藤聡乃も体験してもらいたい。彼女個人のホームページ「KONDOH AKINO-box office」で彼女の絵は観ることができる。
 
 上のYoutubeの動画「Ladybirds' Requiem digest version」は、2006年の個展 近藤聡乃「てんとう虫のおとむらい」で初公開された新作アニメーション『てんとう虫のおとむらい』のダイジェスト版である。たまの元メンバーの知久寿焼が音楽を担当しており、『電車かもしれない』に続き、異能の才能の貴重なコラボとなっている。これまでこのアニメーションを観られる場所が限られていただけに、短縮版ではあるけれど作者自身によるYoutubeへの動画のupは、この素敵なアニメーションをより多くの人に知ってもらうにはいい機会となるだろう。

    

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テーマ:アニメ動画 - ジャンル:アニメ・コミック

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  1. 2010/04/24(土) 01:23:15|
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