○戯論遊戯○

無知蒙昧な人間が記す、ブログ。日々勉強。

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■聴く文学 「ドグラ・マグラ」より『キチガイ地獄外道祭文』《全曲》


「ドグラ・マグラ」より『キチガイ地獄外道祭文』《全曲》
 歌唱:みるく
 編曲:CHRIS(Sound Libero)
 歌詩:夢野久作『ドクラ・マグラ』原文より
 制作:ああかむ

   悽惨、痛烈、絢爛、奇怪なる脳髄地獄へようこそ!
   精神病魔に蝕まれた現代社会の歪みを正さんと、
   帝大精神病学教授・面黒楼万児が歌って踊る狂気治療の
   一大事業「狂人解放治療」。 異才小説家・夢野久作の
   めくるめく言語感覚夢幻地獄を体験できる、
   精神トリップCDです。
   日本三大奇書の一つにあげられる夢野久作、
   畢竟の怪奇小説『ドグラ・マグラ』。
   その作中で繰り広げられる奇矯歌「キチガイ地獄外道祭文」を
   忠実に再現。 文庫本で三十ページ超にも渡る祭文全文を
   歌にして、広く世間の皆様に聴いていただけるように
   CDに全曲を収録しました。
   80分にもわたる大長編曲をご堪能下さい。
   小説のあまりの長さに読書を投げ出してしまったアナタも、
   これを聴けば全てが解決!

 夢野久作の『ドグラ・マグラ』は、日本文学が生み出した鬼子であり、ミステリー小説の枠に収まらない現代でも人々を魅了しつづけている傑作である。養老孟司の書評集『本が虫』で「現代生物学の諸問題の重要性を予言した」という言葉に惹かれて、当時生物学に興味をもっていた私はこの小説を初めて手にとって読んでみたが、題材の特異さはさることながら、この変幻妄想小説を描き切った作家の力量とその下地の知識量には心底感服してしまった。夢野が10年以上の歳月をかけて執筆したというのも納得いく。ただ長大な小説で、突然作中人物が自身の学位論文の内容を延々と語り出したり、なにやらわからぬ寺の縁起を記した古文調の文章が挿入されたりと、人によっては読書がストップしてしまいかねない箇所があるのも確かである。今回紹介するのは、その箇所の一つといえる「キチガイ地獄外道祭文」という作中で挿入されるアホダラ経を実際に歌い上げた(唱え上げた?)ものを収録した音楽CDである。

 そもそも「キチガイ地獄外道祭文」とは、精神病の治療や精神病院の経営がいかにイカサマで酷いものであるかを告発した夢野久作創作のアホダラ経であり、その内容は養老孟司にいわせれば「一部の精神医学者にとっては、あまりにも当然の言明」というように現代でも通じるところのあるもので、小説が出版された時期(1935年)を考えると、夢野久作の先見性に驚くとともにある意味皮肉めいたものも感じてしまう。私自身はこの箇所はなかなか興味深く読んだので読書がストップすることはなかったが(ただし別の箇所で一時ストップした)、そういう人たちにとっては朗報であろう。朗読CDならぬ(いくらかポップな)読経CDが心意気のある同人サークルから発売されているのだ。
 全曲80分だと長く感じるかもしれないが、制作者のブログを覗いてみると、これでもかなり苦労して短く縮めてあり、曲調も工夫して章ごとに変化させた飽きさせないつくりになっているので、これを機にこのCDを聴きながら『ドグラ・マグラ』の再読に(もしくは新たに)挑戦してみたらどうだろう。

  

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テーマ:おすすめ音楽♪ - ジャンル:音楽

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  1. 2010/10/11(月) 06:32:03|
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Author:紫の豚

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