○戯論遊戯○

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■ナウシカとガルムとファンタジー 押井守監督『GARM WARS The Last Druid』


 2014年10月25日六本木・東京国際映画祭『GARM WARS The Last Druid』ワールド・プレミア上映。関係者席とおぼしき列のど真ん中の席が空いており、「もったいないなあ」と思っていたら、舞台挨拶が終わると押井監督が上がってきて、その席に座る。観客と一緒に映画を観るそうだ。劇場が暗くなり、押井監督が帽子を脱ぎ、映画上映が始まる。
 監督のアドバイスに従い、字幕は目の端で捉えて、画面に集中することに。川井憲次の音楽が鳴り響く。ファーストカットの映像から震える。素晴らしい。美しい。ブロマガを購読しているから、「GARM WARS」制作の窮状はわかっていた。期待値はそんなに高くなかった。押井監督やるじゃん、と思っていた時間が過ぎ、登場キャラクターが地面に堕ちると、画面のテンションと時の流れが変わる。彼らにとって空で戦争をしているのが常態であり、地上にいるのは彼らにとって非常事態なのであって、違和感があるのも仕方ないのかもしれない。『スカイ・クロラ』のCGと作画で天と地を描き分けた演出を思い出す。部族が異なるキャラクターたちが力を合わせて聖地を目指すそうだ。ここで、はたと気づく。漫画「ナウシカ」7巻のストーリーを押井守の世界観とキャラクターでやろうとしているのではないかと。そう思ってからは、その見方でしか映画を観ることができなくなった。聖域の森に入ると、墓守のヒドラが彼らの前に立ちふさがるのにも納得できた。心臓部で「ナウシカ」同様、世界の秘密を知ることになるのだが、決着のつけ方は異なる。ここがこの作品の肝であり、押井守が宮崎駿と対峙する場面でもある。「あんたはナウシカという小娘に世界を託すことができたかもしれないけど、オレにはできないし、オレがナウシカをやったら当然こうなるよ」。巨神兵とヒドラの大群が復活して物語は終わる。
 エンドロールが始まり映画の余韻に浸っている間、押井監督は帽子を被り、そして劇場が明るくなる。監督は席から立ち上がって、湧き起こった観客の拍手に答える。関係者(佐藤敦紀さん?)と握手して労をねぎらう押井監督の姿にジーンとくる。東京国際映画祭に来てよかったと思った。



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  1. 2015/02/28(土) 21:34:35|
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